個別受注型製造業では、毎回特注仕様となるため部品マスター登録を行っても再利用できないのが現実です。
よって、類似仕様の注文が来たときなどの部品単価検索には、過去の仕入履歴を利用します。
この単価検索で必要なデータを引出すには、約5年間くらいの仕入データの保持が必要です。
世の中の生産管理システムは沢山ありますが、検討対象の生産管理システムが、約5年間の仕入データ履歴をもてるのかを確認する必要があります。
さらに、重要なのは処理スピードです。
下記のように毎月の仕入明細が10,000件くらいあるとすると、5年間では600,000件のデータを保持しなくてはなりません。
検討対象の生産管理システムが、一つの部品を登録するのに数秒かかるとか、少量のデータの印刷で十数秒かかるとか、
500点くらいの部品同時登録で、数分かかると言うのは2~3年するとあまりにも遅すぎて使えなくなります。
購入前の説明段階で操作スピードが遅くイライラするシステムは、購入後に使用し始めるとデータが多くなるため、さらに遅くなります。
毎日使う道具として遅すぎるのは、検討対象から外した方が無難です。